葉酸と軽度認知障害

水溶性のビタミンB群の一種である葉酸には、造血作用や核酸の合成に対する作用などがあると言われています。

特に妊婦さんや妊娠を目指している女性にとっては、これを比較的、早い段階から摂取することが、母体の健康に対しては勿論のこと、胎児の健康にも非常に大きな意味があることだとされています。

しかし葉酸は、こうした女性だけにメリットがある成分ではありません。

最近では、葉酸が軽度認知障害の予防や改善にも効果があることが明らかにされています。

軽度認知障害とは、一言で言うと認知症予備軍と呼ばれる状態のことで、高齢者ではおよそ400万人ほどの人がこの状態にあるとされています。

認知症予備軍ですから、軽度認知障害と診断されてからどう過ごすかが、その後、認知症になるか、それともその状態を防ぐことに成功するかの鍵になります。

では、軽度認知障害を改善し、認知症を予防するために、どのように葉酸が働きかけるのかと言うと、ひとつは脳の委縮を防ぐ作用です。

脳の委縮は認知症のひとつであるアルツハイマー型認知症の原因のひとつです。

しかし海外の実験では、葉酸を相当量摂取した群と、そうしなかった群を比較してみると、摂取した群の方には脳の委縮が抑えられていたという結果も出ています。

それからもうひとつは、脳血管に働きかける作用です。特に葉酸を摂取することで、脳の血流が促進されることが明らかになっています。

脳の血管が詰まったり、破れてしまったりすると脳血管性疾患が発症し、その後遺症として認知症が出てくることも考えられます。

また、同様に脳の血管が詰まり、血流が滞りやすくなると、脳細胞に酸素や栄養が行き届きにくくなることから、脳神経細胞が劣化していくことも考えられます。

これもまた認知症の原因のひとつですから、葉酸を摂取することでその改善が期待できると言うわけです。

海外において、軽度認知障害と診断された人をふたつの群に分け、3年後の状態を調査したところ、葉酸の摂取量が不十分であった人はその状態が悪化していたが、十分な量、摂取していた人はむしろ状態が良くなっていたという結果も出ています。

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